サイバーセキュリティー保険とは
当社では、サイバーリスクに備える保険として、サイバーセキュリティ保険をご用意しております。
- 「ベーシックプラン」と、補償を厚くした「ワイドプラン」の2種類をご用意
- 「費用損害」と「賠償損害」の2種類の損害を補償
- さらに特約セットで「利益損害」や「資金損害」も補償
ここからは、費用損害、賠償損害、利益損害、資金損害に分けて、補償内容をご案内します。
費用損害の補償
サイバーセキュリティ保険の基本契約で補償される 費用損害と賠償損害のうち、費用損害として補償される費用について、情報セキュリティ事故の時系列に沿ってご案内します。
なお、選択いただくプランによって、補償できる費用が変わってきますのでご注意ください。
補償対象となる事由:
ベーシックプラン
① 他人の情報漏えいまたはそのおそれ
② コンピュータシステムの所有・使用もしくは管理または電子情報の提供に伴う、他人の業務阻害、他人の電子情報の消失等
ワイドプラン
①②に加え、
③ サイバー攻撃に起因する対人・対物事故
④ サイバー攻撃
※記名被保険者のコンピュータシステムに対する攻撃
補償されるプラン:
賠償損害の補償
情報セキュリティ事故が発生すると、取引先や顧客等から損害賠償請求をなされる可能性があります。
サイバーセキュリティ保険の基本契約では、費用損害の他に賠償損害も補償します。
どのような補償があるか、事故事例を用いながらご案内します。
①他人の情報漏えいまたはそのおそれリスク
補償されるプラン:
ベーシックプラン
ワイドプラン
■個人情報・企業情報・マイナンバー・クレジットカード番号・ID番号・メールアドレス・暗証番号等の情報漏えい事故
取引先を装って送信されたメールの添付ファイルを開いたところ、ダウンロードしたファイルにマルウェアが仕掛けられており、パソコンが感染!顧客情報が格納されたサーバに侵入された形跡があることが判明した!
サーバが不正アクセスを受け、顧客のクレジットカード情報が漏えい!
加盟店規約に基づいて、クレジットカード会社から再発行等の手続きにかかった費用を求償された!
■取引先が管理する情報の漏えいに起因して責任を問われるリスク
自身の端末の感染に気付かず、取引先へメールを送信。取引先のサーバにマルウェアが侵入し、さらに取引先の情報が漏えいしてしまった!
■サイバー攻撃によらない外部記憶媒体等の持ち出し・紛失、メール等の誤送信による漏えい事故
メールの宛先を誤り、取引先企業とやりとりしていた情報が他社に流出してしまった!
電車で移動中に置き引きにあい、顧客情報の入った鞄を紛失してしまった!
②他人の業務の阻害リスク
補償されるプラン:
ベーシックプラン
ワイドプラン
■自社の業務停止による他社への影響
システムの脆弱性を狙われて攻撃を受けた自社のサーバがダウンし、ネットワークが使用不能になってしまった。取引に大幅な遅延が発生し、業務に支障が出たとして取引先から訴えられた!
■他社への攻撃に利用されるリスク
自社の端末がいつのまにか他社へのDDoS攻撃に利用された。管理体制に問題があったとして訴えられた!
■他社のネットワークやデータ・プログラムへの影響
自社から送信したメールが原因で、取引先企業のシステムをマルウェアに感染させてしまった。後日、取引先企業が中断したネットワークを復旧させるのにかかった費用を請求された!
取引先に外部記憶媒体を持ち込んで資料を開いたところ、ファイルにマルウェアが仕掛けられており、取引先に感染を拡大! 重要なデータが損壊したとして損害賠償請求された!
③サイバー攻撃に起因する対人・対物事故リスク
補償されるプラン:
ベーシックプラン
ワイドプラン
■自社の端末やIoT ※ 機器の脆弱性を狙った攻撃
商業ビルの空調管理システムがサイバー攻撃により誤作動を起こし、結露が大量発生した。テナントの商品にカビが付着、汚損したとして損害賠償請求された!
サイバー攻撃による停電で、エスカレーターが急停止してしまい、来場者が転んでケガをした。
※ IoT(Internet of Things)
さまざまな「モノ」がインターネットに接続され、相互に情報の交換が行われることをいいます。センサーがキャッチした情報の集積や、遠隔からのモノの操作が可能となり、生活の利便性向上・改善や、ビジネスの創出が期待されている一方で、サイバー攻撃の経路拡大が危惧されています。
④国外からの訴訟リスク
補償されるプラン:
ベーシックプラン
ワイドプラン
■国外での損害賠償請求※
※ ただし、IT業務特約で補償対象となる事由による損害は、補償対象外となります。
海外の取引先から、機密情報を漏えいしたとして海外で訴訟を提起された!
補償する損害 :
損害賠償金のほか、事故発生の際に適切な対応を行うための費用、訴訟・調停・和解・示談などの対応の費用をお支払いします。
■ベーシックプラン
①法律上の損害賠償金
②争訟費用
③協力費用
④権利保全行使費用
⑤訴訟対応費用
■ワイドプラン上記①〜⑤に加え、⑥緊急措置費用⑦損害防止費用(注)訴訟対応費用は、1請求・保険期間中1,000万円の支払限度額が適用されます。
利益損害の補償
サイバーセキュリティ保険では、オプションの利益損害補償特約をセットすることで、利益損害を補償します。
なお、利益損害補償特約は、プランによる違いはありません。
補償対象となる事由:
不測かつ突発的な事由に起因した、ネットワーク構成機器等の機能の停止
補償対象となる損害:
① 被保険者が日本国内において行う営業(以下「営業」といいます)が休止または阻害されたために生じた喪失利益および収益減少防止費用
② 営業が休止または阻害されたために生じた営業継続費用
※「営業継続費用補償対象外特約」をセットすることにより、喪失利益のみを補償することもできます。
補償内容のイメージ
具体例
資金損害の補償
サイバーセキュリティ保険では、オプションの資金損害補償特約をセットすることで、資金損害を補償します。
なお、資金損害補償特約は、ワイドプランのみセット可能です。
補償対象となる事由:
①不正送金被害
②ビジネスなりすましメール被害
補償対象となる損害:
盗取または詐取された預貯金の額。ただし、他人(金融機関を含みます)から回収または補てんされる金額がある場合は、その金額を差し引いた額とします。
※所轄警察署および金融機関のいずれにも届出されている場合に限り、保険金をお支払いします。
具体例
(注)お支払いには一定の条件があります。詳しくは、代理店・扱者または当社までお問合わせください。
では、高度なセキュリティ対策を行っている場合に、
最大60%の割引の適用が可能となります!
- このページは概要を説明したものです。ご契約にあたっては必ず「サイバーセキュリティ保険パンフレット」および「重要事項のご説明 契約概要のご説明・注意喚起情報のご説明」をあわせてご覧ください。また、詳しくは「普通保険約款・特約集」をご用意していますので、代理店・扱者または当社までご請求ください。
ご不明な点につきましては、代理店・扱者または当社にお問合わせください。 - 「サイバーセキュリティ保険」は「サイバーセキュリティ特約セット包括職業賠償責任保険」のペットネームです。
(2024年1月承認)GB23-300194